そろそろ家を買いたい建てたいとなった時、まず気になるのが予算のこと…
まず「住宅ローンを組むなら自分はいくらくらい借りられるんだろう??」と気になる人も多いと思います。
特に自営業・個人事業主の方は住宅ローンを借りるのに不利だという噂もチラホラ
そこで、現在の所得状況でざっくりいくら借りられるのかの目安を簡単に計算する方法をご紹介していきたいと思います。
こんな人にオススメ
- これから家を買おうと思っている自営業・個人事業主の人
- でも自分が住宅ローン審査に通るのか不安な人
- 「収入・所得がいくら」なら「いくら借りられる」のか 借入可能額の目安を知りたい人
- 「返済負担率」について知りたい人

家を探し始めた時、だいだいうちらいくらくらいの家を買えるのか、いくらまでなら住宅ローンを借りられるんやろう??と悩んだので、当時の自分に教えてあげたい情報を、できるだけわかりやすくまとめてみました〜。
住宅ローンの審査基準とは?
住宅ローンの審査基準項目は、金融機関にもよりもよりけりですが、代表的なところで下記の項目が挙げられます。
代表的な住宅ローン審査基準項目
- 年齢
- 年収・収入
- 収入の安定性
- 返済負担率 (借入額の収入に対する割合)
- 個人信用情報
- 住宅ローン以外の借入状況
- 購入不動産の担保評価
「返済負担率」って何?
上記の審査基準の中でもとても重要な項目のひとつが、「返済負担率」(返済比率)という数字です。
これはいくら借りられるか(借入可能額)に大きく関わってくる数字です。
さて、この「返済負担率」とはなんでしょうか?
- 「返済負担率」とは、「年収に占める年間返済額の割合」のことです。
- 計算式 | 返済負担率(%) = 年間の返済額の合計 ➗ 年収 × 100
例えば
・年収500万円
・月の返済額が10万円(年間返済額は10×12 =120万円)
返済負担率 = 120万/500万×100 = 24 %
・年収500万円
・月の返済額が20万円(年間返済額は20×12 =240万円)
返済負担率 = 240万/500万×100 = 48 %

「いや、Bさんっ
年収の約半分も住宅ローンの返済にあてるとか無謀すぎるやん。
てか、返していかれへんやん!!!」
と突っ込んだあなた、正解です。
そして、すでに返済負担率の意味を理解できてます。
そう、「返済負担率」は、年収に対して返済する金額の占める割合なので、パーセンテージが高ければ高いほど、返済がきつくなる可能性が高くなります。
一般的には20〜25%が無理なく返せる目安とも言われており、金融機関にとってはお金が回収できないという事態を避けるためにも、融資審査においてとても重要な項目となるわけです。
金融機関さん目線で考えると、上記のBさんにお金を貸しても回収できなさそうだから、貸すのやめとこ!となるだろうというのは理解しやすいかと思います。
「返済負担率」から逆算する借入可能額の計算方法
では、「返済負担率」が何パーセントなら審査が通るのかという基準についてですが、その数値を開示している金融機関さんは少ないです。
フラット35では以下の基準が設けられています。
年収 | 400万円未満 | 400万円以上 |
基準 | 30%以下 | 35%以下 |
「返済負担率」の計算は、こちらのサイトの自動計算が便利です。
画像のように条件を入力して、「計算する」のボタンを押すと返済負担率がでます。

例えば2000万円の借入希望で、金利1%、返済期間35年とすると、返済負担率は19.356%となります。
上のフラット35の基準で、年収400万円未満の場合、基準値は30%です。
今回の計算結果は19%で、30%を超えていないので「審査が通る可能性が高い」というわけですね。
「絶対通る」のではなく「通る可能性が高い」と書いたのはもちろん、この返済負担率の数字だけでなく、その他のいろいろな項目が審査基準だからです。
返済負担率の自動計算ですが、負担率だけでなく月々の返済額も知りたい方は、こちらを使ってみてください。

借入2000万、金利1%、35年で月々の返済額は56,457円 となります。
返済負担率は
年間の返済額➗年収 ×100 でしたので、年収350万とすると
56,457×12➗3,500,000=19.356%で上の自動計算の結果と同じということがわかるかと思います。
フラット35 具体的にいくら借りられる? 所得別 借入可能額まとめ
ではフラット35で、実際に所得がいくらならいくら借りられるのでしょうか。
審査基準の返済負担率が公開されているので、その数字から逆算したものを表にまとめてみました。
年収 | 400万未満 | 400万以上 | |||||||
基準 | 30%以下 | 35%以下 | |||||||
年収 | 200万 | 250万 | 300万 | 350万 | 400万 | 450万 | 500万 | 550万 | 600万 |
借入可能額 | 1509万 | 1886万 | 2264万 | 2641万 | 3521万 | 3962万 | 4402万 | 4842万 | 5282万 |
※上記は金利2%の場合で計算しています。
フラット35 金利:年1.310〜2.060% 2020年11月現在
年収が400万以上になると、返済負担率の基準も35 %とあがるので、ぐぐっと借りられる額があがってきますね〜。
ここまでフラット35の場合を例に、年収と返済負担率から借入可能額を見てきました。
では一般の金融機関ではどうでしょうか。
長くなったので、「ネット銀行・都市銀行編」は次回の記事でまとめていきたいと思います。
フラットは自営業通りやすいってよく聞くけど本当なの?実際何が違うの?と気になる方は、チェックしてみてくださいね。
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